介護職はピアスをしてはいけないか

日本では子供のときには許されないピアスだからこそ、大人になってピアスホールを開けるのを楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか。そんなピアスですが、介護職でピアスはつけてもいいのでしょうか。ファーストピアスなどピアスをつけっぱなしにしなければならない場面もありますよね。ここでは、介護職とピアスについてまとめてみました。

介護職ではピアスはＮＧ

結論から言うと、介護職ではピアスはNGの場合が多いです。その理由は大きく分けてふたつあります。

利用者様が危険だから

介護の仕事では、車椅子への移乗のために体を密着させるなどといった動作が日常茶飯事であります。介護の仕事で触れる利用者様はお年寄りなので、皮膚が敏感な状態になっている人も。
そんな利用者様にピアスの部品が触れると、思わぬケガにつながるかもしれません。

また、ワンポイントの小さなピアスや、ピアスを裏で止めているキャッチでも、万が一利用者様の食事の中に落としてしまうと重大な事故になります。
仮に食事の中に入らなかったとしても、テーブルや床の上に落ちているピアスを、間違って認知症のお年寄りが口にしてしまう可能性もないとは言えないですよね。
「キャッチを落としてしまった」と気づいただけでも、そのキャッチが見つかり、利用者様に害がないことがはっきりするまでは大騒ぎになるかもしれません。
介護の現場ではこのような大きなリスクを伴っているのがピアスというものなのです。

自分が危険だから

ぶら下がるかたちのピアスをしていると、何かの折に利用者様に引っ張られたり、利用者様の服に引っかかって、自分がケガをしてしまう可能性があります。
認知症の利用者様だとその危険性は高まってしまいます。
もしそうして自分がケガをしたとしても、「お年寄りのせいだ」とは言えないですよね。

こうしてみると、ピアスは、利用者様に対しても、自分に対しても危険なアイテムであることがわかりますね。
事務職やサービス業のような一般的な仕事とは違う配慮が必要になるのが介護の仕事なのです。

介護職でもピアスOKの職場もある？

基本的にはNGと言われている介護職のピアスですが、ただ、実際はピアスをして介護職をしている人もいるのが現実のようでし、派手な髪色をしたり、ピアスをしたりした職員が働いている事業所もあります。特に、訪問介護の場合は、施設内ではなく外出して行うため、身だしなみに関するきまりも厳しくない傾向にあるようです。あまり規則を厳しくして職員を縛ると、どんどん辞められてしまうという一面もあるのかもしれません。

また、一方では、きちんと仕事をして、利用者様との信頼関係がきちんと作れるのならば、見た目は関係ない、という考え方もあります。
ピアスをしているといっても、それが直接の原因となって、介護の仕事がおろそかになったり、利用者様とのコミュニケーションが難しくなったりするわけでもありません。
仕事をきちんとしていれば身なりは問わない、逆に利用者様との会話のきっかけになる、という考え方もあるようです。

介護職はメリハリをつけておしゃれを楽しもう

ただ、利用者様の安全と健康にかかわる以上、OKとされていない場合や先輩が誰もピアスをしていない場合は、介護の仕事でピアスは基本NGと思っておいたほうがいいでしょう。
ピアスの穴がふさがってしまうのが心配、などの理由があるときは、仕事中は透明ピアスをするにとどめましょう。

自分の個性を生かしたおしゃれは、プライベートの時間に思い切り楽しんでみてはいかがでしょうか。ファッションアイテムやアクセサリーにはいろいろな種類がありますが、なかでもおしゃれ上級者のイメージが強いのがピアス。一粒ピアスでさりげないおしゃれを演出したり、派手なピアスで個性をアピールしたり、いろいろな楽しみ方ができます。仕事とオフの時間でメリハリをつけたほうが、ピアスもファッションも楽しめるかもしれませんよ。

もっと自分に合った職場で介護の仕事をしたい

どうしても仕事中にもピアスをしていたい、という場合は、自立したお年寄りが多く身体の接触が少ない施設や、服装不問の施設に転職することを考えてみることもできます。
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