資格なしでも始められる、無資格で始める介護転職

介護職は求人が多いけれど、資格を持っていないから転職は無理……そう思っていませんか？
介護業界には資格がなくてもできる仕事がたくさんあります。無資格、未経験でも転職できる介護職について紹介します。

介護職へ転職を考えている方へ、資格なし、未経験でも可

少子高齢化が進み、介護業界は今、深刻な人手不足に悩んでいます。そのため無資格、未経験者を採用する施設が増えてきました。
今まで有資格者が行っていた業務を細分化することで、資格がなくてもできる補助的な業務を増やしたり、無資格、未経験者の育成に力を入れる施設が増えてきたことが背景としてあります。
資格がなくても介護業界に転職することは十分可能なのです。

１．介護助手や訪問介護の一部は資格なしでもできる

無資格でも働ける職場には、特別養護老人ホームやデイサービスなどの介護施設があります。内容は掃除や、食事作り、受付業務や送迎など多岐にわたります。
食事や排泄、入浴の介助といった身体介護も、配置されている介護福祉士の指示のもとでなら行うことができます。介護助手職といわれる仕事です。

また、訪問介護においても、買い物代行や食事作り、洗濯、掃除等の業務なら資格なしでも行うことが出来ます。さらに、介護保険を適用しない自費サービスでの訪問介護ならば資格は不要です。

※ただし、新型コロナウイルスの影響により特例が厚生労働省により発表されいています。

一時的に訪問介護員の資格を有する者を確保できないと判断できる場合、 訪問介護員の資格のない者であっても、高齢者へのサービス提供に従事した事がある者であり、サービス提供に支 障がないと認められる者であれば、訪問介護員として従事可という

参照）新型コロナウイルス感染症への主な対応について（報告新型コロナウイルス感染症への主な対応について – 厚生労働省）

２．介護資格なしで働くメリットとは

介護転職をする際に資格を持っているほうが有利であることは確かですが、無資格で始めるメリットもあります。

介護福祉士を目指している方は、資格が取りやすくなります。国家資格である介護福祉士の受験要件は3年間の実務ですが、いち早くスタートさせることができます。働きながら得た経験がある分、知識も頭に入りやすいでしょう。また、介護助手として身体介護等のノウハウを実際に見て覚えることができます。そして何より、介護の仕事が向いているかどうかを現場で体験できることも大きなメリットでしょう。

ただし、資格なしで働くデメリットもあります。
やはり給与面での格差は否めません。無資格だと基本給が低く、資格手当等も上乗せされないため正社員雇用でも給料は少し低くなります。
また、介護現場は非常に多忙でもあります。職場にもよりますが、未経験者に丁寧な指導、研修を行う余裕のない職場に入った場合は、なかなか仕事を教えてもらえないといったジレンマに直面することにもなるかもしれません。

資格なしで働きながら、介護資格に挑戦

利用者の身体に直接触れる身体介護については、資格がなければ行えません。たとえば訪問介護などで行う食事介護や、排泄介護、入浴介護などです。しかし資格は働きながらでも取ることができます。

一番初歩的な「介護職員初任者研修」や、実践スキルを身につける「介護職員実務者研修」は、どちらも働きながらの受講がしやすいようになっています。

働きながら初任者研修資格を取得すれば、次に実務者研修を受講するとき受講時間が一部免除されるので、取得時間が短縮できます。実務者研修資格を取得し、かつ3年の実務経験があれば、今度は国家資格の「介護福祉士」に挑戦することができます。
これらの資格を取ることで仕事の幅が広がりますし、給与面もアップします。

資格取得を後押ししてくれる職場も増えつつあります。たとえば勤務日を使っての資格取得や受講費用の一部負担、資格手当の支給など様々です。

⇒【介護求人ネット】資格取得支援制度の求人一覧

介護転職、職場選びで注意するべきポイントとは

介護の仕事は、未経験者、資格なしでも働けることがわかりました。とはいえ、知識がないまま転職しても本当に大丈夫なのか不安になりますよね。
資格なしで人員不足で即戦力を求められる職場に入っても、きちんと教えてもらえずに戸惑うばかりということになってしまいます。勤務先を選ぶときは、育成体制がきちんと整っている職場かどうかを見極めて選ぶようにしましょう。気になった施設はどんどん見学に行くことをおすすめします。

未経験OK・無資格OKを打ち出している求人もありますので、自分の通勤できる範囲に、無資格で転職しやすい求人情報があるか検索してみると、実際の転職イメージがしやすくなります。

⇒【介護求人ネット】無資格OKの求人一覧

介護の転職では、自分にとっての優先順位は何か、整理して臨むことも大切です。介護職のメリット、デメリットを理解した上で、自分の希望に合った働き方が出来る施設かどうかしっかりと確認しましょう。

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