介護転職にかかる期間について

求人案件が多く、比較的転職しやすいと言われる介護業界ですが、実際に転職するとなるとどのくらいの期間がかかるものなのでしょうか。介護職に転職する場合に必要な期間についてまとめています。

一般的な転職期間は3カ月以内

厚生労働省による転職者実態調査（平成27年）によると、転職者が転職活動を始めてから実際に現在の職場を退職するまでの期間は「1カ月以上3カ月未満」が27.2%、「転職活動期間なし」が25.8%、「1カ月未満」が19.3%、となっています。

参照）https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-h27-gaikyo.pdf

介護業界は人材不足ということもあり、応募から内定までが早いと言われています。求人案件が多いため、応募先がなかなか見つからないということもあまりないでしょう。スムーズに内定が決まれば、転職活動期間は短くて済みます。
特にニーズの高い訪問介護や介護施設等は、内定が出るのも早い傾向がありますので、大変スピーディに決まる場合もあります。訪問介護については、面接後1日で内定が出たというケースもあるようですが、一般的には面接を受けた後、内定が出るまでの期間は1週間から10日前後と考えておけばいいでしょう。
しかし、在職中であるなら、仕事の都合で面接日程がすぐには決まらない場合もありますから、転職活動は余裕を持って始めることをおすすめします。

介護転職で成功するには、準備期間をしっかりとる

短期間で転職先が決まりやすい介護職ですが、せっかくたくさんの求人案件があるのだから、時間をかけてじっくりと職場を探すという方法もあります。それぞれのメリット、デメリットを見てみましょう。

短期間で転職するメリット

短期間で転職先を決めることのメリットは、仕事の空白期間がなくて済むことです。
退職後、失業手当が受給できたとしても、受け取れるのは退職から３カ月先になります。その間の生活費を考えれば、できるだけ早く次の職場を決めたいところでしょう。

ただ、転職活動が短いと、施設や事業所の情報を事前に十分得られない不安があります。
施設見学をしないままだったり、他の施設との比較検討をしないまま決めてしまうと、転職後に後悔することになりかねません。
ことに働きながらの転職活動は、日程の都合でなかなか思うように時間をかけられないものです。それでも可能な限りしっかりと情報収集をすることが大切です。

転職活動に時間をかけるメリット

一方で転職活動に時間をかけるメリットは、自分に合った職場をじっくりと探すことが出来る点です。複数の施設を見学したり、条件面についても比較検討をして熟考することが出来ます。
結果、後悔の少ない転職につながりやすいと言えます。

しかし退職後、あまりに空白期間が長くなると当然生活費の心配が出てきます。
また空白期間が長すぎることは、逆に採用担当者に不審がられる要因にもなりかねません。退職後のブランクが３カ月以上になる場合には、応募先にマイナスのイメージを持たれないよう説得力のある説明が必要です

自分に合った転職先を見つけ、かつ今の職場からスムーズに転職したいなら、転職活動は在職中から始めるほうがベターだと言えます。
当然、転職活動だけに時間を割くことは難しいので、数カ月くらいの余裕を持って転職スケジュールを立てるといいでしょう。

介護転職期間を有意義にするため、準備は念入りに

在職中に転職活動をする場合は、退職を申し出るタイミングが重要になります。
なるべく円満に退社したいなら、2〜3カ月前には退職の意思を伝えておきましょう。また退職時期が繁忙期と重ならないように注意します。
退職の1か月前くらいからは、少しずつ業務の引き継ぎ等を始めておきましょう。直前になってからではバタバタします。
そのためにも、1カ月前には転職先が決まっていることがベストです。
じっくりと転職先を見定めたいなら、情報収集は早めに始めて、時間の取れるときには気になる施設の見学等もしておきましょう。
転職活動も退職のための準備も、余裕を持って十分にしておくことがスムーズな転職につながります。

転職前にプロに相談

自分で転職情報を探しているだけでは、希望の求人が見つからない場合はプロに相談するという方法もおすすめです。掲載されている求人情報を全て把握し探すというのはとても手間がかかります。希望する求人がない場合は介護の転職に関して個別の介護転職相談を実施しておりますので、是非ご利用ください。