介護の夜勤は無資格でもOKって本当?働きやすい施設や夜勤の実態を解説

 

「介護の夜勤で働いてみたいけど資格がない…」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?資格を取るまでのまとまった勉強時間がなかなか取れない方は、介護の夜勤に踏み出す勇気もなくなってしまいますよね。

この記事では、介護の夜勤は無資格でも可能なのか、また無資格でも働きやすい施設や夜勤の実態について詳しく解説します。

介護の夜勤は無資格でもできる

まず、そもそも介護夜勤は無資格でも就業可能なのでしょうか。

基本的に無資格・未経験でも可能

実は介護の夜勤業務は無資格でも可能で、法律でも夜間勤務者の資格有無は定められていません。そのため、介護の知識や技術をある程度身につけ、研修やマニュアルを通じて緊急時の対応などを把握すれば、無資格であっても問題なく夜勤で働くことができます。

また、施設によっては「未経験可」で求人募集を出しているところもあります。

無資格・未経験OKで単発勤務が可能な場合も

介護夜勤のアルバイトでは単発勤務が可能な場合もあります。もともと介護業界は慢性的な人材不足の問題を抱えています。少子高齢化が加速する中、人材確保のスピードが追い付いていないのが現状です。

また、キャリアがある介護士は日中に働いている場合が多く、介護夜勤は特に人手不足に悩まされています。そのため、長期契約や正社員でなく単発勤務でもいいので夜間勤務に対応する人がほしいと考える施設は少なくありません。

最初は日勤から始めるのが一般的

無資格・未経験で働けるとはいえ、いきなり夜勤で働くのは難しいでしょう。必要な道具やものの場所がわからない、スタッフが少なく確認するのに時間がかかる、緊急事態の対応にも遅れが発生するなど、慣れていないことによるさまざまなトラブルが想定されます。これは、働くスタッフだけではなく施設側にもリスクとなります。

そこで、多くの施設では無資格・未経験の方にいきなり夜勤を任せることはなく、日勤に慣れてから1~3ヵ月で夜勤を任せるようになるようです。介護施設の仕事に慣れてきたタイミングで夜勤に従事することができるので、無資格・未経験であっても不安なく介護夜勤に臨むことができます。

無資格だとできない介護の仕事もある

無資格でもできる介護夜勤ですが、業務のなかには資格がないとできない仕事もいくつかあります。たとえば、利用者の身体に触れておこなう介護は介護福祉士や介護職員初任者研修、介護職員実務者研修などの資格がなければできません。入浴介助や排泄介助、食事介助などは身体に触れておこなう介護にあたります。

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介護の夜勤で無資格でも働きやすいのは?

介護施設には有料老人ホームやデイサービス、老人保健施設などさまざまな施設あります。無資格・未経験の場合はどのような施設が働きやすいのでしょうか。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、無資格・未経験の方にとって最もおすすめの施設です。

有料老人ホームのメリット・デメリット

有料老人ホームのメリットとしてまず挙げられるのは、給料が高めであることです。施設によっては夜勤一回で18,000円ほど支給される施設もあります。また、自立している人が多く、夜間のオムツ交換が必要ない人も多いようです。

一方デメリットは、利用者やそのご家族との接遇が必要で、それが時に負担になることです。

デイサービス

デイサービスは小規模の施設が多く、アットホームな雰囲気であることも多いため、大規模な施設に比べてリラックスして働くことができます。

デイサービスのメリット・デメリット

デイサービスの最大のメリットは、利用者数が他の施設に比べて少ないことです。25人程度の利用者を有する施設もありますが、多くは5人程度と一度の利用者数が他の施設よりも少なくなっています。そのぶん利用者一人ひとりとしっかり向き合うことができますし、利用者との関係を深めることもできるため、よりよいケアにつながります。

また、ナースコールやセンサーコールがある施設では常に駆け付けられる体制を整えておく必要がありますが、デイサービスにはナースコールやセンサーコールがありません。そのため大きな緊張を感じることなく働けます。

一方、デイサービスのデメリットとして挙げられるのは、他の施設に比べて給料が安い傾向がある点と、朝食調理が夜勤の業務に含まれる施設もある点です。

老人保険施設

老人保険施設は介護夜勤で最もメジャーといっていい施設です。

老人保険施設のメリット・デメリット

老人保険施設のメリットは、働きやすさと安心感の2点です。老人保健施設では、仮眠時間をしっかり確保できる施設が多い傾向にあります。またナースも常駐しているので、利用者の容体が急変しても安心です。

一方、老人保険施設のデメリットはトイレ誘導とナースコールの多さです。老人保健施設はリハビリを通じて在宅復帰することを目的とする施設なので、介護職のサポートが必要とされています。

夜勤中にトイレへ誘導する回数も多いのですが、夜間は昼間ほど施設が明るくありません。そのため転倒・転落の事故がどうしても増えてしまいます。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、夜勤業務でも忙しい施設が多いようです。

特別養護老人ホームのメリット・デメリット

特別養護老人ホームのメリットは、給料が高めに設定されている施設が多いことです。有料老人ホームほどではありませんが、一回17,000円ほど支給される施設もあります。

一方、デメリットは忙しい点で、仮眠の時間が取れないこともあります。また、介護度が高い利用者の方が多く、オムツ交換や体位変換が必要な方も多くいらっしゃるため、仮眠や休憩がとれないこともあるようです。

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給与
パート・アルバイト 日給 24,000円~24,000円
勤務時間
21:00~翌9:00
仕事内容
府中市にある男性のご利用者様のお宅に訪問して身体介護、生活援助をお願いいたします。
(勤務時間:月曜日の21:00~火曜日の9:00)
※別室で仮眠もできます。
住所
東京都 町田市 小山町2598-5 メゾンファミーユⅤ101
京王相模原線 多摩境駅 から徒歩6分

無資格でも働ける介護夜勤の実態は

ここからは、無資格でも働くことができる介護夜勤の実態について解説します。

仕事内容

まず、一般的な夜勤の仕事内容を解説します。

日勤スタッフからの引継ぎ

出勤後、利用者の介護をおこなう際の注意事項を日勤スタッフから確認します。日中の様子や翌朝までにすべき業務などの引継ぎをした後には夕食へ向けた準備などがあるため、最も忙しい時間帯です。

夕食の準備・介助・片付け

夕食の準備・配膳をしたら、夕食介助となります。食事の時間は利用者とコミュニケーションを取ることができる大切な時間です。コミュニケーションによって利用者への理解を深めることが、スムーズな介助を実現することにつながります。夕食が終了したら使用した食器などを片付けます。

就寝準備の介助

就寝に向け、歯磨きや着替え、トイレ同行や排泄介助、ベッドへの移動・移乗などをします。

巡回・安否確認

就寝時間後、安否確認も兼ねて定期的な巡回をおこないます。施設全体を1~2時間ごとに巡回し、施設の異常有無を確認。室内もチェックし利用者に異変がないかを確認します。

寝返りが打てない方がいる場合には体位変換をおこないます。体調不良で自分でコールを押せない方もいるため、定期的にケアが必要です。もちろん、巡回時間以外にナースコールやセンサーコールが鳴れば急いで対応します。

事務業務・掃除

就寝後の時間を活用し、事務業務や整理整頓・掃除をおこないます。また、空き時間を利用して休憩や仮眠をとります。

起床介助

起床介助として利用者の方を起き上がらせたりベッドから移動させたりするほか、トイレの介助などもおこないます。洗顔や歯磨き、着替えや寝ぐせ直しなども起床介助の一貫となります。

起床介助を効率的に進められるかどうかは朝食の時間にも影響します。朝食を定時に取れるよう、起床介助の時間配分を注意しながら進めましょう。

朝食準備・介助

起床介助と並行して朝食の準備や配膳をします。デイサービスの一部の施設では朝食調理が夜勤の業務に含まれることもあります。朝食後に投薬を控えている利用者もいるため、朝の忙しい時間帯ですが、準備から片付けまで効率よくおこなう必要があります。

日勤のスタッフへの引継ぎ

朝食の介助・片付けまでを終えたら、日勤スタッフに夜間の様子や日中で対応が必要な業務などの引継ぎを行い、夜勤業務は終了となります。

勤務時間

介護夜勤には「2交代制」と「3交代制」の2パターンの勤務時間があり、それぞれ拘束時間が異なります。

2交代制では主に17時~翌9時などの16時間拘束、3交代制では主に22時~翌7時もしくは1時〜9時などの8~9時間拘束となります。拘束時間が長いことによる体力的な負荷が大きいデメリットがありますが、夜勤明けには休みを取得できます。しっかりと休みが取れることでリフレッシュできるメリットもあります。

多くの施設では2交代制を導入しているため、3交代制の勤務を希望する場合は施設の勤務体制を応募前に確認しておくことをおすすめします。

勤務体制

勤務体制は施設の利用人数によっても異なり、夜勤における職員の配置基準が明確に定められています。

  • 介護老人保健施設…利用者25人に対し職員1人以上配置
  • 特別養護老人ホーム…利用者20人に対し職員1人以上配置
  • グループホーム…利用者9人に対し職員1人以上配置
  • 小規模多機能型居宅介護…利用者9人に対し職員1人以上配置

配置基準があることでキャパオーバーになることは少ないですが、施設の規模や利用者の介護の必要度合いによっては一人で夜勤を任されることもあります。

一人での勤務が必要な場合、ほとんどの施設では日勤で十分な経験を積んでから夜勤に配置されますが、マニュアルや研修などがあるか事前に確認することをおすすめします。

1ヶ月の出勤回数

1ヵ月の出勤回数は職場によって異なりますが、平均4~5回という施設が多いようです。しかし、介護施設の中には1ヵ月に7~10回の夜勤がある施設もあります。3日に一回程度の夜勤をする計算です。

人手不足の施設の場合は夜勤回数が平均以上になってしまうこともあるため、面接の際には人員の状況なども確認しておくとよいでしょう。

介護の夜勤のメリット・デメリット

ここからは、介護夜勤のメリットとデメリットを解説します。

介護の夜勤のメリット

介護夜勤には多くのメリットが存在します。まずは、夜勤手当がつくため給料が増えることです。一回あたりの手当の相場は4,000〜8,000円程度であり、月4回夜勤を担当すれば16,000円~32,000円程度が上乗せされる計算になります。パートスタッフやアルバイトの場合でも、22時~5時の時間帯には時給が25%以上割増されます。

2つ目のメリットは、自分のペースで仕事ができることです。夜勤シフトの場合、スタッフが少ないため業務に追われるイメージがありますが、他のスタッフのペースに合わせる必要も少なくなります。

忙しさは日によって、また施設によっても異なりますが、夜勤の時間帯は入居者にとっては就寝時間であり、ナースコールが少ない日やトラブルがない日もあります。そのような日は意外と落ち着いて過ごせるようです。

3つ目のメリットは、正社員への転職が見込めることです。夜勤ができるかどうかは、介護の仕事においては正社員になるための必須条件ともなります。特に夜勤スタッフの人材不足に悩む介護業界においては夜勤専従スタッフの需要は非常に高く、正社員への道が開かれやすい状況にあります。

介護の夜勤のデメリット

最も大きなデメリットは、生活リズムが崩れやすいことです。夜勤の時間帯は通常であれば寝ている時間であるため、一定の生活リズムを保つことが難しくなります。

また、介護職の夜勤は日勤よりも勤務時間が長くなります。特に2交代制の場合は拘束時間も長いため、肉体面での疲労や負担が大きくなります。夜勤明けには十分に睡眠時間を取り、体力を回復させるようにしましょう。

2つ目のデメリットは、休みづらいことです。十分な人手を確保できている施設は多くはありません。夜勤スタッフは特に不足している傾向があります。そのため、簡単に休むことができなかったり休みづらさを感じてしまったりします。人によっては、休めないことで精神的な重圧を感じることもあるようです。

また、夜勤スタッフは日勤と比べて配置人数が少ない施設がほとんどですので、経験が少ないと救急時や震災時などの対応に不安に感じる方も少なくありません。一人ですべて背負おうとはせず、まずは日勤で業務に慣れ、経験をしっかり積むところから始めましょう。

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無資格OKの介護の夜勤求人を探す時のポイント

無資格でも介護夜勤ができるとはいえ、夜勤が一人体制の施設となると緊急事態や災害時などの非常事態の対応にも不安が残ります。ここでは、無資格でも安心して働けるよう、介護の夜勤求人を探す時のポイントをご紹介します。

複数人の勤務体制かどうか

未経験・無資格の場合は、夜勤勤務の時間帯に複数人勤務している施設を選ぶことをおすすめします。複数人が勤務していれば、経験を積むまで同僚にいろいろと教えてもらうことができますし、万が一の時も的確な指示を仰ぐことができます。保健施設のようにナースが常駐している施設なら、利用者の容体が急変しても安心です。

研修制度は充実しているかどうか

施設の研修制度が充実している施設を選ぶことも、介護の夜勤求人を探す時の大切なポイントです。介護の仕事は実際に自分でやってみないとわからないことも多くありますが、研修を通じて業務の段取りやコツ、注意すべき点などを把握できるため、心構えができます。

研修制度がない施設でも、職場のOJT制度などがある施設であれば、先輩スタッフから学ぶことが可能です。

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いきなりの介護夜勤では不安な気持ちを感じてしまって当然ですが、実際は日勤で介護職に慣れてから夜勤に入れたり、十分な研修制度が用意されていたりする施設も多いですし、複数人体制で夜勤をおこなう施設もあります。そうした介護夜勤のさまざまな求人を、「介護求人ネット」では便利な検索機能を活用して探すことができます。

ここでご紹介したような未経験の方が押さえておくべき夜勤求人を探す時のポイントを把握したら、さっそく「介護求人ネット」にアクセスし、施設規模や必要スキルなど自分に合う条件で求人情報をチェックしてみましょう。

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