介護業界は常に人手不足の状態にあるため、転職がしやすい業界だといえます。高齢化社会において介護を必要とする人々は今後も増えるとされており、働き手は常に求められています。
介護職への転職を成功させるには、職場環境や業務内容、雇用条件などの情報を収集し、自分自身が働きやすい職場を見つけることが大切です。
とはいっても、初めて介護の世界へ転職する方にとっては、どのようなことに注意して転職活動をすれば失敗せずに転職できるのか、分からないことも多いかと思います。
この記事では、介護職への転職に失敗しないためのポイントについて解説していきます。
介護職への転職失敗事例
転職をする際には誰もが新しい職場への期待感を持つことでしょう。しかし、実際に働いてみると、「思っていた環境ではなかった」など、イメージとのギャップに苦しむこともあります。まずは実際に介護職へ転職して失敗してしまった事例を紹介します。
介護職への転職失敗事例1. 人手不足で想像以上に激務だった
少子高齢化が進む今、介護を必要とする人は増え続けていますが、それに対して介護する労働者の数が少ないことが問題となっています。求人を出しているのに思っていたようにスタッフが集まらずに困っている施設はたくさんあります。
そうした施設に転職すると、スタッフの人数が少なく、すぐに重要な業務を任されることがあります。また、スタッフが少ないことで激務となり、残業が発生するケースもあり、スタッフがモチベーションを維持できず退職につながってしまいます。そうなるとさらにスタッフが減ってしまい、より激務になるという悪循環が生じます。
介護職への転職失敗事例2. 仕事をきちんと教えてくれる人がいなかった
スタッフが不足すると、忙しさのせいで新しいスタッフに仕事を教える余裕がなくなります。また、仕事が長続きしない職場ではそもそも指導できるスタッフが少ない場合もあります。
そうした施設では、入社後の説明もそこそこに「すぐに実践してほしい」と言われ、なんとなくの知識で業務にあたってしまったことでトラブルにつがなってしまうようなことも考えられます。さらに、新しくできた施設では、人を教育するシステムが構築されていないと場合もあります。
介護職への転職失敗事例3. 雇用条件と違うことを指示された
就職する前には雇用条件についての説明があります。「労働条件通知書」などの書類を作成し、採用者と内容を同意して就職することが一般的です。
しかし、職場によっては書類がきちんと作成されないこともあります。また、書類内容をしっかりと確認をしていなかったために、夜勤回数の上限や休みの日数など、入社前の話の内容と実際の書面の内容が違っており、思ったような待遇が得られなくなってしまうようなことも考えられます。
さらに、施設の運営が悪くなるとボーナスや給料を下げられるということも起こり得ます。
口約束では条件を変更されても言い訳できません。そのようなことが怒らないように、雇用条件については事前にきちんと把握し、あとから違う内容を指示された時に反論できるようにしておくことが必要です。
介護職への転職失敗事例3. 人間関係が劣悪な職場環境だった
組織に属する上で、人間関係は非常に重要です。人間関係が良好であれば、たとえ仕事が激務であっても仲間同士で助け合い、ともに乗り越えることができるでしょう。
しかし、人間関係が悪いとスタッフが助け合って仕事をやり遂げることが難しくなります。また、コミュニケーションエラーによってさらに仕事が辛いと感じるようになります。
他のスタッフを無視したり陰口を言ったりする人がいる職場は、必然的に雰囲気が悪くなります。そんな状態ではスタッフ同士で助け合うことなどできません。このような人間関係の環境へ就職してしまうと、自分の気持ちもすさんでしまい、仕事に対してやる気まで失って、転職を失敗したと感じてしまいます。
介護職への転職失敗事例4. 夜勤に慣れることができなかった
施設のタイプにもよりますが、介護職には多くの場合、夜勤がつきものです。しかし、夜勤は生活が昼夜逆転し、睡眠や食生活などの生活リズムが乱れます。夜勤をしたことがない人にとって、夜に働くことに慣れるには時間を要するかもしれません。
中には、夜勤が続くことで体調を崩してしまう人もいます。このように、夜勤への適性が転職を失敗と感じる原因となるケースも考えられます。
介護職への転職で失敗しやすい人の特徴
介護職への転職で失敗を繰り返している人もいますが、失敗しやすい人には共通した特徴があります。どのような特徴があるのか説明していきます。
介護転職で失敗しやすい人1. 介護職への思いが薄い
まずは、介護職という仕事に対してやりがいを感じることができない人です。
介護職は利用者のお世話や、自分ではできない身の回りのことを解除するのが主な仕事です。そのため、「誰かを助けることがうれしい」という気持ちを持っていれば、やりがいを持って長く働くことができます。
しかし、介護職で相手にするのは、認知症や高齢者、寝たきりの方などです。会話がうまく噛み合わなかったり、物忘れをしたり、介護量が多かったりすると、丁寧に接しなければならないと思う反面イライラしてしまうこともあります。
そんな状況が続き、やりがいや誇りの気持ちが薄れてくると、何のために働いているのかわからなくなり、仕事を辞めたいと思うようになります。
どんなことがあっても介護職への思いを強く持ち続けることができなければ、介護業界で何度転職しても失敗を繰り返してしまうでしょう。
介護転職で失敗しやすい人2. 条件面だけで職場を決めた
転職をする時には誰でも今よりも雇用条件が良いところを探すでしょう。しかし、それだけを理由に職場を選ぶと、入職時に挫折を感じるということもあり得ます。給料が高いぶん責任が重かったり、仕事量が多かったりするなど、求められる仕事内容のハードルが高すぎてしまうのです。
このように、好条件の面ばかりを見て実際の業務内容や職場の雰囲気を見ない人は転職に失敗しやすくなります。
介護転職で失敗しやすい人3. 通勤のしやすさだけで選んだ
自宅から職場への通勤距離が短い、通勤のための交通機関が利用しやすいなど、日々の通勤が楽であることは大きなメリットとなります。
しかし、通勤がしやすいということを優先するあまり他の条件を気にかけておかないと、転職の失敗につながります。せっかく通勤は楽なのに、いざ仕事に就いてみたら肉体的にハードな業務ばかりで続けられなかった、といったケースもあるようです。
また、職場と自宅が近いとプライベートの時間にも仕事のことを考えてしまうなど、仕事とプライベートを切り離しづらいことも考えられます。
介護転職で失敗しやすい人4. 他と比較せずに決めた
複数の転職先を比較し、どのような違いがあるのか考えることには多くの時間を要します。どの介護の転職先も仕事内容は一緒だろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、仕事内容や条件は運営する施設によって異なります。
知人の紹介で他の施設と比較せずに転職するようなケースもあるかもしれませんが、他と比べずに就職することには注意が必要です。紹介者が働きやすいと言っていたとしても、それが自分の働きやすさとイコールであるとは限りません。
転職先を一つに絞らず、複数の職場を比較することで、自分が希望する条件の仕事に出会うチャンスは高まりますし、自分自身も納得して職場を選ぶことができます。逆に比較しない人は良い職場になかなか出会えず、転職が失敗する確率が高まることが考えられます。
介護転職で失敗しやすい人5. 仕事内容を下調べしていなかった
介護職として働ける職場は、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、ケアハウス、居宅サービス(訪問介護)、通所介護(デイサービス)などさまざまです。
夜勤をしたり、レクリエーションなどの活動を行ったりなど、それぞれの職場によってその仕事内容は異なりますし、業務量も施設によって違ってきます。
たとえば、有料老人ホームと特別養護老人ホームは名前の上では同じ「老人ホーム」ですが、仕事内容には違いがあります。
特別養護老人ホームでは認知症の方や寝たきりで介護を必要とする入所者が多く、介助する時間が多くなる傾向にあります。一方、有料老人ホームは一人で活動できる利用者が多いため、生活における軽度な介助やレクリエーション活動などが中心となります。
特に有料老人ホームは運営者によってもサービスが異なるので、業務内容は一つではありません。そのため、有料老人ホームの利用者との会話やお世話が好きな人が特別老人養護老人ホームへ転職しても、寝たきりの利用者が多くオムツ交換など同じ業務を日々こなすだけとなってしまい、楽しさややりがいを感じられなくなることが考えられます。
このように、就職する施設によっても、また運営者によっても、その仕事内容はさまざまであり、仕事内容をしっかり調べておかないと転職の失敗につながってしまいます。
給与
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パート・アルバイト 日給 24,000円~24,000円 |
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勤務時間
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21:00~翌9:00 |
仕事内容
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府中市にある男性のご利用者様のお宅に訪問して身体介護、生活援助をお願いいたします。 (勤務時間:月曜日の21:00~火曜日の9:00) ※別室で仮眠もできます。 |
住所
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東京都 町田市 小山町2598-5 メゾンファミーユⅤ101 京王相模原線 多摩境駅 から徒歩6分 |
介護職への転職で失敗しないコツ
介護職への転職を成功させるためには、自分が転職先の職場でどのように働きたいのか、どのような条件が望ましいのか、その優先順位をしっかり持っておくことが重要です。それを明確に持って上で複数の転職先の情報を見比べ、最も自分が希望している条件に合った職場を選びます。
ここでは、転職活動が失敗することを防ぐために、気をつけるべき失敗しないポイントについて紹介します。
介護転職で失敗しないコツ1. 求めるもの優先順位をしっかり定める
自分が働くにあたり、まずは希望する条件を明確にしておくことが大切です。優先される条件が、給料なのか、福利厚生なのか、教育支援なのかなど、どんな条件を満たした職場で働きたいのか考え、優先したいことに順位をつけましょう。
そうすることで、自分の考えがブレることがなくなり、転職先を複数見る際も迷わずに見比べることができます。
求める条件は人によってさまざまですし、運営している施設の会社によっても考え方が違うので、他の人の意見に流されず、自分はどうしたいのかを大前提に考えることが必要です。
求人情報が少ない時などは、全ての条件を満たす職場を見つけることが難しいこともあります。妥協しなければならない要素がある場合も、優先順位のうち上位だけでも満たしてくれる職場であれば満足できる部分もあるでしょう。その意味でも、優先順位をつけることは転職に失敗するリスクを避けることにつながるのです。
介護転職で失敗しないコツ2. 情報収集を怠らない
転職先の情報収集は必ず行いましょう。明確に職場の情報を持ち、どのような雇用条件を提示しているのか、どのような人が働いているのか事前に知っておくと、自分が求めている条件にどの程度マッチしているかがわかります。また、実際に就職した後も、思っていたものと違うというギャップを埋めることにつながります。
情報を収集する方法としては、求人サイト、転職エージェント、ハローワークの他、施設のホームページからも確認できるでしょう。
実際に自分で施設を見学してみることもおすすめです。文字で見るよりも実際に施設の雰囲気を肌で感じたほうが、自分が理想とする職場に近いかどうかをよりリアルに知ることができます。
介護転職で失敗しないコツ3. とりあえず続けてみるのもあり
実際に就職してみると、「働きづらい」「自分がやりたいと思っていたことができない」などの不安が生まれることもあるかと思います。特に異業種から介護職へ転職した場合、利用者との接し方やお世話する仕事の内容、同僚との人間関係などに不安や違和感を持つこともあるでしょう。
しかし、それはまだ自分が慣れていないだけかもしれません。やったことがないことを経験するわけですから、すぐに思い通りになるとは限らないでしょう。思うようにいかないからといってすぐにやめてしまうことは、これからうまくできるようになるかもしれない可能性の芽を摘んでしまうことになる場合もあるのです。
そんな場合は、「半年は続けてみよう」などと期限を設定してみましょう。それでも辛い場合は、転職を検討するのも一つの方法です。
うまくできるようになり、周りから頼られるようになったりすると、仕事にやりがいや楽しさをみるけることができるようになるでしょう。
介護転職で失敗しないコツ4. 自分から積極的にコミュニケーションを取る
職場の人間関係を円滑にするため、他のスタッフとコミュニケーションを取ることはとても大切です。特に介護は人と人とが関わる仕事であり、一人で仕事をしているわけではありません。個人の技量だけでなくチームワークの良し悪しも問われるのです。
転職したての時期は、自分も職場のスタッフも緊張している状態だと思いますが、相手から話してもらうことを待っているのではなく、自分から挨拶をしっかりする、わからないことは聞く、利用者と笑顔で接するなど、自分から積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
自分が笑顔でいることで周りも次第に打ち解けていき、良好な人間関係を作ることができます。また、コミュニケーションがスムーズになることで、より働きやすくなります。
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介護職へ転職をする時に得られる情報はポジティブなものばかりとは限りません。「仕事が忙しい」「夜勤や介護量が多い」など、肉体的にも精神的にもきつい情報を聞くことがありまます。
しかし、仕事の忙しさや働きやすさは職場によっても違います。転職する職場の情報を調べ、複数の職場を比較しながら、自分の求める雇用条件を満たしてくれる職場を見つけることが必要です。
ただ、複数の施設の情報を個人で集めることは大変です。介護職が未経験の場合はなおさら、どのように情報を集め調べるべきなのかわからないでしょう。
そんな時にあなたのお役に立つのが、介護の分野に特化した求人サイト「介護求人ネット」です。たくさんの介護系求人の中からあなたの希望の条件にあった職場を複数見つけることができます。
また、会社のホームページには掲載されていないような詳しい職場の雰囲気や働きやすさについての情報まで知ることができるため、より転職活動がしやすくなります。
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