【介護の仕事】ボーナスの平均はどのくらい？

ボーナスがないと生活設計もなかなか立てられません。ここでは、気になる介護職のボーナスはもらえるのか、平均金額はどのくらいか、などについてまとめてみました。

介護職はボーナスは出る所が一般的

介護職はボーナスは出るところが一般的です。ただ、介護事業所の大きさや、正規・非正規といった働き方によって、金額には違いがあります。

ボーナスは、介護職の場合も、一般企業と同じように「基本給×○カ月分」という方法で計算されるのが一般的です。

求人情報にも、ボーナスが出ている施設では、次のようなかたちで示されています。
賞与　年2回　計○ヶ月分
賞与　年2回　昨年度実績：○○万円

ここで気をつけなければならないのは、賞与のベースとなるのは基本給で、資格手当のような手当は含まれないということです。求人情報を見るときには、賞与のあるなしと併せて基本給の金額もチェックしましょう。

介護職のボーナス、平均額はどのくらい？

では、介護職のボーナスの金額はいくらくらいなのでしょうか。
公益財団法人介護労働安定センターが行った「令和元年度 介護労働実態調査」によると、介護職のボーナスの金額は次のようになっています。

参照：令和元年度「介護労働実態調査」の結果

この金額を見ていかがですか？
思っているよりも多いと感じる人もいるのではないでしょうか。
この調査は、一般の介護職員だけでなく、サービス提供責任者や、給与が介護職員よりも高い看護職員も一緒に含まれているため、ボーナスの金額は高めに出ているようです。
ただ、一般的な「介護職は給料が安い」というイメージよりはきちんとしていると言えるかもしれません。

また、非正規職員、つまりパートでも35万円という高い金額になっています。
これも、看護職などが上げている面もありますが、パートであってもボーナスが支給されているケースがあることの表れとも言えます。
一般企業や飲食業のパート職ではボーナスがないことも多いので、介護職ではパートも戦力と評価されているあかしと言えるかもしれません。

ボーナスのあるなしは勤務形態や施設によって違う

ボーナスは、給与と違って必ず支給しなければならないものではありません。
そのため、ボーナスが支給されない介護事業所もあります。

また、正規職員かパートかによっても違います。
上の平均のデータでは、非正規職員にもそれなりの額のボーナスが出ていましたが、パートにはボーナスなし、あるいは出ても「寸志」で数万円、という施設もあります。

上でご紹介した「令和元年度 介護労働実態調査」では、ボーナスのあるなしについて、次のような結果が出ています。

正規職員

正規職員に関しては、“賞与制度あり”の割合が高く、「定期的に賞与を支給して いる」が 71.9%、「制度はあるが、経営状況に応じて支払わない場合がある」が 11.0% となっています。
一方、“賞与制度なし”の場合は、「制度はないが、経営状況に応じて支給している」が 8.0%、まったく賞与のない「賞与制度もなく支給していない」は 6.9%と少数派です。

事業所別に見ると、特別養護老人ホームや有料老人ホームのような入居型の施設では90.1％とほとんどの施設でボーナスの支給があります。
一方、訪問介護やデイサービスのような通所系の施設の場合はボーナスの支給は60％前後となっています。

非正規職員

非正規職員の場合は、正規職員に比べてやはり状況はシビアになります。
“賞与制度あり”は全体の4割ですので、正規職員の半分。
施設別に見ると、入居型の施設では52.5%でボーナスがありますが、訪問系や通所系になると、ボーナスがあるのは3割前後となってしまいます。

参照：事業所における介護労働実態調査 結果報告書

ボーナスのある職場に転職を検討

今、働いている職場でボーナスの金額が少なかったり、ボーナスがない場合は、いくら交渉してもボーナスを増やすことは難しいと思ったほうがいいでしょう。
生活のためにもきちんとボーナスがほしい、と思ったときには、正職員としてボーナスのある施設に転職することを考えてみるのがいいかもしれません。

求人情報を探す際に「賞与あり」という求人を探すという方法ですと、賞与があることがはっきりしている施設なので応募がしやすいです。

⇒【介護求人ネット】「賞与あり」の求人一覧

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